2022年のカタールワールドカップで日本代表を破った、クロアチア代表。37歳ながらチームの主軸的活躍を魅せた「ルカ・モドリッチ選手」の注目度が高まっています。
今回は、ルカ・モドリッチ選手のプロフィールや経歴について紹介します。
目次
ルカ・モドリッチのプロフィール
- 名前:ルカ・モドリッチ
- 生年月日:1985年9月9日
- 年齢:37歳(2023年1月現在)
- 出身地:旧ユーゴスラビア
旧ユーゴスラビアのザダル郊外、山脈にある人口わずか500人ほどの「モドリッチ」という名の村で生まれ育ったルカモドリッチ選手。「ルカ」の名は祖父から貰ったものでしたが、1991年にクロアチアが独立を宣言したことで始まった「クロアチア紛争」の最中に祖父はセルビア民兵に殺害されてしまいました。
一家はザダルへ逃れ、難民が暮らすホテルで仮住まいを始めましたが、当時6歳だったモドリッチ選手はホテルの駐車場でサッカーに熱中、サッカーのトップリーグでのプレーを夢見るようになります。
そして、10歳の頃にクロアチアのサッカークラブ「ハイドゥク・スプリト」のトライアルを受けたモドリッチ選手。当時からサッカーのプロリーグで活躍するための活動を行っていたのですね。とはいえ、当時は華奢で力が不足していたという理由でトライアルを不合格になっています。その後、地元クラブ「NKザダル」の下部組織に入団しています。
ルカ・モドリッチの経歴
16歳から世代代表に選ばれ、活躍を見せる
16歳でクロアチアのザグレブを本拠地とする「ディナモ・ザグレブ」の下部組織に所属していたモドリッチ選手。また、2001年にはクロアチアU-15、U-17の代表選手に選ばれており、トップチームに入る前から代表経歴は豊富でした。
18歳でトップチームへ昇格
18歳でトップチームに昇格したモドリッチ選手。なんと10年間のプロ契約を結び、故郷にアパートを購入。一家の難民生活にピリオドを打ちました。とっても素敵なエピソードですよね!
ポジションの都合で初年度から二年間はレンタル移籍されていたモドリッチ選手。一年目の「ズリニスキ・モスタル」では18歳ながらチームのキャプテンを務め、年間MVPに輝きました。二年目のインテル・ザプレシッチでは年間最優秀若手選手賞に輝くなど、その素質を若くから開花させます。
2007年にリーグ年間最優秀選手に選出され、プレミアリーグへ
プロ三年目の2005年、ディナモに帰ってきたモドリッチ選手はそれまでの勢いそのままにディナモでも活躍。2005年~2007年にかけてのリーグ三連覇に大きく貢献し、チーム内で確固たる地位を築きました。2007年にはリーグ年間最優秀選手にも選出されましたよ。
2008年、モドリッチ選手はイングランドのプロサッカー1部リーグ「プレミアリーグ」のチームであるトッテナム・ホットスパーFCに移籍。移籍金は2300万ユーロで、これは同クラブの移籍金としては当時の史上最高額でした。
苦難と栄光を経験したプレミアリーグ時代
2008年8月のデビュー当初は、プレミアリーグに適応できない中で不慣れなポジションを任されたモドリッチ選手。膝の怪我などもあり苦戦が続きましたが、監督が交代した10月末からは活躍が見られるようになります。
以降も怪我による苦戦と活躍を繰り返し、クラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得の原動力となった2009年シーズン終了後にはトッテナムと新たに6年契約を結びました。翌シーズンには「プレミアリーグで最もクリエイティブな選手の一人」という評価を得るほどに活躍。パス成功数とインターセプト数でリーグベスト3に入る数字を残しました。
名門、レアル・マドリードへ移籍
2012年8月にスペインのプロサッカーリーグ「ラ・リーガ」の名門、レアル・マドリードに移籍したモドリッチ選手。5年契約で移籍金は推定4200万ユーロにもなりました。
移籍初年度は苦戦もあったものの、2013年シーズンにはリーグ最優秀ミッドフィルダーに選ばれるほどの活躍を見せ、以降も活躍を続けます。2016年にはレアル・マドリードとの契約が2020年まで延長され、その後も一年ごとに契約を延長中。2022-2023シーズンもレアル・マドリードでプレーしています。
ルカ・モドリッチのワールドカップでの活躍
2018年ワールドカップロシア大会で大会最優秀選手に
2017年のワールドカップ予選でクロアチア代表として100試合出場を達成、この時点でクロアチア年間最優秀選手賞を6度も達成するなど名実ともにクロアチアのトップアスリートだったモドリッチ選手。
2018年のロシアワールドカップ本戦では出場7試合中3試合で「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれ、クロアチアを史上最高位の準優勝に導きました。この活躍で大会最優秀選手に選ばれたモドリッチ選手は、ワールドカップでの活躍が評価されたことから2018年のUEFA欧州最優秀選手賞、FIFA最優秀選手賞を東ヨーロッパ出身選手として初めて受賞、更にクロアチア人初のバロンドールにも輝きました。
2022年ワールドカップカタール大会でもチームを牽引
2021年のワールドカップ予選ではクロアチア代表最多出場数を更新(現在150試合を突破しています)、本戦では37歳ながら中心選手としてチームを牽引、グループ2位通過後に日本戦、ブラジル戦と2戦連続でPK戦となった厳しい決勝トーナメントの戦いの中で強い存在感を発揮しました。
準決勝でアルゼンチンに敗れたクロアチアは、しかし3位決定戦でモロッコ相手に勝利、3位で大会を終えました。モドリッチ選手はブロンズボールを受賞していますよ。
最後に
今回は、ルカ・モドリッチ選手のプロフィールや経歴について紹介しました。寡黙ながらピッチでは強い闘志を露わにし、チームメイトから慕われるクロアチアのリーダー、モドリッチ選手。これからも長く現役選手として活躍してほしいですね!