この記事では、皇室の女性が帽子を被るのはなぜなのか調査しました。皇室の女性はご公務の際、毎回素敵な帽子をお召しになっていますよね。帽子に扇子、ティアラなど、実はあまり知られていない皇族のドレスコードや風習がいくつもあるのです。
皇室の女性が帽子を被るのはなぜなのか、そしてほかの興味深い風習についても解説しましょう。この記事を読んだ後は、きっと皇族の方々に対しこれまでと違った印象を抱くことでしょう。
皇室の女性が帽子を被るのはなぜ?
皇室の女性が帽子を被るのはなぜかというと、洋装のドレスコードだからです。
明治維新以降、皇室行事での正装が和装から洋装に切り替わっていきました。ヨーロッパ各国との交友を深めるため、ドレスコードを欧米から取り入れるようになったのが始まりだといわれています。
洋装における帽子はなくてはならないもので、帽子ありきでコーディネートが完成するといっても過言ではないそうですよ。
皇室の女性は帽子を被らなくても良いときがある
2024年に薨去された三笠宮妃百合子さまは以前「帽子は日よけ」と回答されたことがあったそうです。しかし、百合子さまは単なる「日よけ」とおっしゃりたかったのではなく、深い意味がありました。
たとえば皇族行事のうち、天皇誕生日を例に挙げましょう。天皇誕生日の行事は宮殿で行われるため、雅子さまにとってそこは「住まわれている場所」すなわち自宅です。そのため、雅子さまは帽子を被られる必要がありません。
しかし、ほかの宮家から宮殿に集まる女性皇族たちは、自宅を出て宮殿に向かわれるため「日よけ」の帽子を被るそう。
【参考サイト:時事ドットコム】
ほかにもある!貴族ならではの風習
皇室の女性が帽子を被るのがなぜなのかお伝えしました。実は、皇室の女性の帽子以外にも貴族の服装にはさまざまな風習があります。帽子も素敵ですが、ここからは皇室の女性がご公務の際に手に持つアイテムや、伝統行事の際にお見掛けするティアラについての情報を解説していきましょう。
今後皇室女性がお出ましになる際に、注目してみてくださいね。
畳んだ扇子を持つ
皇室の女性は、畳んだ扇子をお持ちになっていることがあります。
畳んだ状態で持ち歩く理由、そして使用されないときでも持ち歩く理由が気になりますよね。
実は、扇子を畳んだまま持ち歩きお相手に応対されるのは、敬意を払っているという表れなんだそう。畳んだ扇子を自身の前に置き、相手に挨拶をすることで、自分と相手との間に境界線を引き一段へりくだって挨拶をしているという意味合いになるのだとか。日本の扇子本来のルーツとして神聖な意味を持ち、マナーでもあるのですね。
個人のティアラが製作されている
皇室の女性は、それぞれにティアラが製作されています。皇后や皇太子妃など特別な立場の皇族女性には、代々受け継がれたティアラが存在しています。
宮家の女性皇族たちは、主に成人祝いを機に1,000~3,000万円ほどの金額をかけてそれぞれのティアラが作られますよ。
しかし、成人皇族となった愛子さまのティアラだけはまだ製作されていません。愛子さまが成人を迎えられた際はコロナ禍だったため、ティアラの制作を控えたそうです。愛子さまは、天皇陛下の妹である黒田清子さんの私物ティアラを借りられ、ご公務で着用されています。
まとめ
皇室の女性が帽子を被るのはなぜなのか、また皇室の方々がお召しになるファッションやアイテムにはどのようなしきたりがあるのか、調査しました。普段、何気なく拝見している皇族のお姿。こう見ると、意外にもさまざまな風習に従ってお出ましになっていることが分かりますね。美しい皇室の女性たちは、そのお召し物や手に持たれているアイテムにも気を配られていました。
次回、皇室の女性をテレビでご覧になる際は、帽子や扇子、ティアラにも注目してみてはいかがでしょうか。