かつては一部の限られた人だけが行っていた『投資』も、最近では副業のひとつとしてはじめる人も増えてきているほど、身近なものになってきました。アメリカだけに限らず、日本国内の高校でも投資を授業内容のひとつとして取り上げるところも出てきています。取引対象に限らず、ＦＸやＣＤＦなどの取引スタイルなど、その種類もさまざまありますが、中でも近年、とりわけ注目を集めているのが仮想通貨を対象にした取引です。その話題性の高さから「気になっているけれど、なかなか初めの一歩が踏み出せない」という人も、少なくないのではないでしょうか。確かに投資の世界には『ボラティリティ』などの専門用語がたくさんあり、初心者を尻込みさせますよね。でも安心してください。ここでは、そんな初心者の方にもわかりやすいように、仮想通貨取引のためのステップバイステップをご紹介していきたいと思います。
目次
仮想通貨取引とは？
仮想通貨取引とは、デジタルで作られた仮想通貨を売買することを指します。すでにご存知の方も多いかもしれませんが、仮想通貨とは中央銀行や政府によって発行される通貨ではなく、ブロックチェーンと呼ばれる技術を使用したインターネット上に存在するデジタル通貨です。日本国内においては、金融庁により正式名称は『暗号資産』とされていますが、ここでは一般的に良く知られている『仮想通貨』で統一していきます。
仮想通貨取引は、通常、交換所、または取引所と呼ばれるプラットフォームを通じて行われます。また、取引所では、ユーザーは自分の仮想通貨を他の通貨と交換したり、他のユーザーと直接取引することもできます。仮想通貨取引では、価格の変動による差額を利益として得ることができるため、投資家にとっても魅力的な取引方法となっているのです。
現在、仮想通貨の種類は2,000以上あると言われており、その中でも有名なものとして、ビットコインやイーサリムなどがあります。仮想通貨取引の特徴としてまず挙げられるのは、何といってもその高い取引速度と低い手数料です。ただし、仮想通貨の価格は非常に変動しやすいため、リスク管理が重要となってきます。さらに、日本国内においても仮想通貨取引は法的な規制がまだ整っていないところがあり、詐欺やセキュリティの問題にも注意が必要です。そのためにも、仮想通貨取引を行う際には、信頼できる取引所を選び、セキュリティ対策をしっかりと行うことが重要です。
仮想通貨取引に必要なものとは？
では具体的に仮想通貨取引を行うためには、何が必要なのでしょうか？一般的な方法として、以下のものになります。
仮想通貨取引所のアカウント
まず、信頼できる仮想通貨取引所でアカウントを作成しましょう。先述したように、取引所は仮想通貨の売買や保有、送金などを行うためのプラットフォームです。それだけにセキュリティ性などをよく考慮して選ぶ必要があります。
本人確認書類
多くの仮想通貨取引所では、本人確認のために身分証明書や住所証明書などの書類の提出が必須となっています。これは、取引所が法的な要件を満たし、取引の安全性を確保するための措置です。
銀行口座または仮想通貨ウォレット
仮想通貨を購入するためには、銀行口座を持っているか、または仮想通貨ウォレットを作成する必要があります。銀行口座を登録することで、取引所との間で資金のやり取りが可能になります。仮想通貨ウォレットは、仮想通貨を保管するためのデジタルウォレットです。
インターネット接続とセキュリティ対策
仮想通貨取引は基本的にオンライン上で行われるため、安全なインターネット接続が必須となってきます。また、セキュリティ対策として、強力なパスワードの設定や二段階認証の有効化などを行うことが重要です。
市場情報の把握
先述したように、仮想通貨取引は市場の変動に左右されるため、市場情報を把握することが重要となってきます。価格チャートやニュース、分析レポートなどを参考にして、取引のタイミングや戦略を決めることが求められます。こうした点から 仮想通貨取引はリスクが伴う投資行為であるとも言われていますが、慎重に取引を行うことでより充実した結果を得られる可能性もあります。自身の知識や経験を磨きながら、適切なリスク管理を行いましょう。
仮想通貨取引所の選び方
仮想通貨取引所を選ぶ際には、以下のポイントに注意することが重要です。
セキュリティ
取引所がどれだけセキュリティ対策をしているかを確認しましょう。2段階認証や冷蔵庫ウォレットなどのセキュリティ機能があるかどうかを確認し、ユーザーの資産を守るための対策がしっかりとされているかを確認しましょう。
取り扱い仮想通貨の種類
取引所が取り扱っている仮想通貨の種類を確認しましょう。自分が取引したい仮想通貨が取り扱われているかどうかを確認し、自分のニーズに合った取引所を選びましょう。
手数料
取引所の手数料は重要なポイントです。手数料が低い取引所を選ぶことで、取引にかかるコストを抑えることができます。ただし、手数料だけでなく、取引所の信頼性やサービスの質も考慮しましょう。
ユーザーインターフェース
取引所の使いやすさも重要です。直感的に操作できるユーザーインターフェースや使いやすいチャートなど、自分にとって使いやすい取引所を選びましょう。
カスタマーサポート
問題や疑問が生じた場合に、取引所が適切なカスタマーサポートを提供しているかを確認しましょう。迅速かつ丁寧な対応がされるかどうかを確認し、トラブルが生じた際に安心して利用できる取引所を選びましょう。
こうしたポイントを考慮しながら、自分に合った仮想通貨取引所を選ぶことが大切です。また、口コミや評判なども参考にすると良いでしょう。
セキュリティ対策の重要性
仮想通貨取引において、セキュリティ対策は非常に重要です。仮想通貨はデジタルであり、オンライン上で取引が行われるため、ハッカーや詐欺師などの悪意ある第三者からの攻撃や不正アクセスのリスクが存在します。 まずは、強力なパスワードを使用することが重要です。パスワードは長く複雑なものを選び、定期的に変更することが推奨されます。また、二要素認証（2FA）を有効にすることも重要です。2FAは、パスワードに加えて別の認証要素（例：SMSコード、認証アプリ）を要求するセキュリティ機能です。 さらに、信頼性の高い取引所やウォレットを選ぶことも重要です。取引所やウォレットはセキュリティ対策をしっかりと実施しているか確認しましょう。セキュリティ対策が不十分な場合、ハッカーによって資産が盗まれる可能性があります。 また、仮想通貨取引に使用するソフトウェアやウォレットは、セキュリティの脆弱性が発見されることがあります。定期的にソフトウェアを最新の状態にアップデートすることで、セキュリティの強化が図られます。 さらに、フィッシング詐欺にも注意が必要です。フィッシング詐欺は、偽のウェブサイトやメールを通じて個人情報やアカウント情報を盗む詐欺手法ですが、正規のウェブサイトなのか、メールアドレスなのかを確認し、不審なリンクや添付ファイルをクリックしてしまわないように気をつけましょう。 最後に、仮想通貨の保管にはハードウェアウォレットを使用することをおすすめします。ハードウェアウォレットはオフラインで保管され、ネットワークに接続されていないため、ハッカーからの攻撃リスクを大幅に減らすことができます。 仮想通貨取引におけるセキュリティ対策は絶対に軽視できません。あなたの資産を守るためにも、こうした対策をしっかりと実施しましょう。
